2021年6月9日水曜日

309-20210609


何が自分を鼓舞してそうなったのかは分からない。

全く、その原因が頭をこれっぽちもよぎらないということは、本当にふとしたきっかけだったのだろう。

使用しているsonnar55mmをマニュアルフォーカスにして、フォーカスリングをくるりくるりと回しながら合焦させる。そしてパチリと撮影してみれば、オートフォーカスのそれとは全く違った絵が出てくる。驚いた。

実際には自分が感じているほど、そんなに大きく絵が変わったなんていうことはないのかもしれない。しかし僕が常々感じていた「よくボケるしシャープネスもある、でもただそれっぽく良く写っている」という評価だったこのレンズが、いかにもツァイスらしい立体感とコントラストを持って表現できている。

.

ううん、そうなってくると問題なのはSONY・EマウントにはLoxiaシリーズが販売されているということだ。sonnar55mmのマニュアルフォーカス、バイワイヤ方式ではなく距離連動したマニュアルフォーカスで運用したい。バイワイヤ方式では折角のマニュアルフォーカスであるのに動きがククッ・ククッとデジタル気味で微妙にピントを合わせづらい。

そして昨今の物理的スイッチやダイヤルを排除していくという傾向、タッチパネルやカスタムボタン、様々なインターフェースを用いて設定を軽快にしようという目論見はわかるのだけど、正直なところ逆に使いづらいし遅い。

絞りやシャッタースピード、物理ダイヤルが用意されていればそれらは撮影の前に適正露出に合わしておくことが可能で、あとはシャッターを押すだけ。フォーカスにおいてもその通りで起動した後にどこからスタートか分からないフォーカスリングを回すより、はじめから距離指標を利用してより早いフォーカシングを実現できる。

ただ、これらは熟練を要するのでそういった意味でより一般に流通させるために必要性が薄くなりオートに比重が置かれ、今のカメラの形態になってきたのかもしれない。

.

そして天才になりたい・なれなかった凡人の僕は少しでも天才に近付きたい思いでLoxiaシリーズのみで写真撮影をおこなえばとても変態っぽくて格好いいなあなんて思っていた。形から入るタイプ。

現実、そんな思惑だけで撮影スタイルをLoxiaオンリーにすることは叶わないのだけど、とりあえずsonnar55mmがあるので、お試しにLoxia50mmを購入。

.

そしてSNSが自分には不向きなんじゃないか、とようやく気付きブログにつらつら吐き出している次第。