2020年6月22日月曜日

308-20200622


新しく買ったカメラの記念すべきファーストシャッターは娘にした。
.
カメラ界隈の近頃の流行りといえばもっぱらレンズ交換式のミラーレスカメラであって、それはソニーだったりキヤノンだったりする。または嗜好性も兼ね、最近では実用性も見えてきたんじゃないかと感じるようなライカのそれだ。
完全に市場の動向はそちらに流れており、将来性というやつを考慮するならばなるほどそういうカメラを選び・そのためのシステムづくりに傾倒していくのが正しい選択だと、まあ自分でも思うし分かる。

EOS 5DS。

だというのに僕はまた懲りずに一眼レフカメラを購入したわけだ。

よく自分は昔となんら変わっていないなんて言うけれども、それは実際でちょっと世間を知って大人ぶっているだけで気持ちや動向なんてなんら変わっていない、客観視すれば自分の幼さが見えてちゃんちゃらおかしくなってしまう。だけれども肉体の年齢は現実の時の流れをそのままダイレクトに受け止めて、現実にその数字をひとつひとつと増やしていく。

まだまだ可能性は薄いだろうと思いながら、しかしもしかしたら今まで疑いもしなかった自身の死は近くある、ということもまああり得ない話ではない。そうチラリと頭によぎった時に、将来性とかコストパフォーマンスとか、そんなことよりも自分がそれを持って楽しいだろうなあを優先することがとても大切だとはっと気づいたんだ。

思えば色々なことを遠慮したり、他人や自分に関係ないあれこれから物事を決定していたように感じる。

さて、歳を重ねてひとつだけこいつは良いと思えたことがある。それは少しずつ図々しくなっている自分だ。図々しくなり過ぎるとただの厄介な人間になってしまうけれどそれはさておき、芽生えてきた図々しさはこうしてようやく僕自身の自我やエゴを前面に押し出す手助けになっている。
.
ちょっと古いカメラを今更新品購入したわけですが、ちょっとワクワクしている。
よく使っている5Dシリーズは広く知れ渡り過ぎて、どうしても平凡で汎用的なイメージを持ちつつの運用だったので。
こんな人気のないカメラ、最高に楽しみ。