2014年1月14日火曜日

039-20140114


クリスマス、サンタクロースがプレゼントしてくれたのは、
親の好みがちょっとだけ混じった「バギークロス」というキックボード。
なかなか不器用な我が家の坊主、上手く乗ることができずに割と早い段階で投げ出す素振り。
一ヶ月も欲しい気持ちを募らせ、
ついに手に入れたそれを容易く放ることができる淡白さ、ちょっとすごいねと思う。
しかしそれじゃいけない、僕たちはその一ヶ月間の彼をずっと見続けた、
とてもとても欲しくて、それをするすると乗りこなし、楽しさを手に入れたかった筈だ。
そこで、坊主とキックボードと散歩。
少しでも上達するように、そのスタイルでちょっとした散歩。
テクニックを一生懸命説明しても、それを介してはくれず逆に嫌になってしまうので
あまり介入はせずにただただ散歩に付き合ってもらう。
そうしていると少しは乗り進める感触が掴めてくるのではという期待を込めて、
だけど実際そういうものかもしれない、ご託を並べる必要はない、乗れればいいのだ。
そうして最近の坊主はちょっとだけ乗れている感が見え始めて、僕たちをわくわくさせる。

僕がその散歩の途中、さっとカメラを路傍に向けると、何故かキックボードを置いて
レンズの向けた先に走り出す坊主。そして直立不動。
さあさあ撮りなさいよ、ということだろうか。
仕方がないので撮った振りをしたり、
実際に坊主を含めて撮影し、終わったよと伝えて実際に撮りたかったシーンを撮る。
おいおい、と思っていたけれどそんな撮影もなんだか面白く感じてきた。