2018年2月19日月曜日

300-20180219


スタジオを取材していただいた数分のテレビ番組、偶然に見ていただいた繋がりでご依頼をいただく。
大切な晴れの日の撮影をこのカメラマンにと決めていたようで、本当に嬉しい撮影。
結婚式当日の写真も自分のパフォーマンスをしっかり発揮して、二人の思い出の写真を残すこと、緊張するけどすごく楽しみだ。
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ポーズ写真や型物と呼ばれる基本形の写真、センスやロケーションといった要素ではなく純粋に技術力を試される写真だと思う。何も考えないカメラマンであれば被写体を背景に近づけて、ライティングはレンブラントとフィルインとバックライトの3つ、レンズは標準〜中望遠あたりで絞りは5.6以上。
それが良い写真なのかと言えば僕はノーだと思う。
その場の臨場感を考慮して、このチャペルであれば頭上のアーチや通路のすっと伸びた様子を構図に含める、そしてドレスは横から見ると豊かで伸びやかなラインが目立たないので少し上の方から撮影、そのままレンズを下に向けてしまえば頭が大きく短足の写真になってしまうので水平に、そしてやや広角気味のレンズを選択し中央に被写体の顔付近を持ってくることで広角レンズ特有の周辺の絵の流れはドレスをリッチに表現できる。
ライティングは窓の方向から当てることで自然な光の流れのまま、窓の光だけでは足りないエッジのある光で被写体をくっきりと浮かびあがらせる。そのままフィルインライトを被写体に向ければストロボを発光しました、という印象を強く与えるので地明かりを利用。
色被りはあるけれど実際のその場における窓の光と照明のイメージを正確に表すことができて、光・色を含めて意味のある写真に。

そんなことを考えながら撮影しています。