2014年12月8日月曜日

118-20141208


ある七五三のお参りの日。
朝からの曇り空はこの時に合わせたかのように明け、社内を柔らかく厳かに照らしはじめた。
このタイミングでシャッターを切れば、きっとそれが僕でない誰かであっても
きっと素敵な写真になっていただろう。
しかしこの場に居合わせていたのは他でもない僕なわけで、
シャッターを切ることを許された特別を感じながら粛々とドキュメンタリーを撮り続ける。
この一枚には主役となる被写体やその近しい関係の登場人物は全く写っていないけれど、
光と空気感はきっとこの時に感じた喜びを思い出させてくれるだろう。
そう思い、この写真を仕上げる。