2013年12月13日金曜日

031-20131213


福岡県福津市津屋崎にあります「繫ぎ屋珈琲」、店主・窪薗さんのポートレート。
相方よりカメラ好きが集まるお店があるみたいだよとの情報をいただき、
そいつはいつか行きたいなあ、なんて思うこと数ヶ月。
そうだ、予報に反して天気も良いし今日行ってみよう、と思い立ち出発。
思い立ったが吉日、確かに吉日、店主・窪薗さんとの良い出会いがありました。
いきなり目に飛び込んでくるハッセルブラッド、店内のリラックスできる雰囲気、
そして大判カメラ、ショーケースに並んでいるローライフレックス、
食指をそそる本棚、特筆すべきことはたくさんあるのですが、
いかんせん文には慣れていない自分、それらは割愛させていただきただ一点。
「写真セット」
iPadを用いたメニューには掲載されていなかったかもしれない、
カウンター席に数枚のインスタント写真に並んで、「珈琲プラス撮影」の内容を
掲げたボードが訴える、それは僕のセレクトを一瞬で決定づける圧倒的なインパクト。
990円、大判カメラにインスタントフィルムをセットして、撮影。
カメラのスクリーンに写し出される人間の目を超えた素晴らしい映像世界、
内容はそれを収めるべく自分で撮影することもひとつの選択、
もしくは季節ごとのお店の光を熟知している、店主の窪薗さんにお願いして
撮影していただくなんてこともできる、とてもとても嬉しいセット。
(撮っていただく、もしかしたら図々しいお願いをしたのかもしれない、気をつけよう)
コーヒーまで付いてくる、信じられないお得なセットだ、決めたね。一瞬だ。


昔のカメラは撮影までの一つ一つの動作に意味があり、
そして僕らは写真を撮られる意欲・緊張・期待を積み上げていく。
そうしてついに切られるシャッター、レンズを透る光に焼き付けられるフィルム。
手渡された写真は、単純に感動した。これだよ、写真は素晴らしい。
撮影していただいた写真は早速注文したマットにセットし、後日紹介できたらと思う。

この暖かい気持ちを僕は再現できているのか、自分では分からないけれど
そうであればいいな、そう思いながら自分自身が写真に対してできることを今日も明日も考えよう。
吉日、素晴らしい出会いに思考、本当に良い一日だ。
そして部屋に戻り、僕はMacBookを開きオールドレンズとビッグフォーマットのカメラを物色し始める。
僕は画面に熱い視線を送る、後ろでは嫁が呆れ顔をしているかもしれない。


>>繫ぎ屋珈琲(facebook)